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 第84号(全12ページ)からの転載です。

パートナー通信

パートナー通信タイトル
2021年10月/No.84(通算100号)


こんにちは ぐんまの子ども食堂さん!
 群馬県内の子ども食堂を訪問
「みて(たべ)ある記」レポート

第9回 ジョイキッズキッチン

日時:2021年7月3日(日)
場所:玉村町箱石公民館と近くの畑
参加者:総勢52名(子ども22名、親13名、学生ボラ3名、食の探検隊協力者7名、 町長、スタッフ6名)
メニュー:玉村カレー弁当(収穫したじゃがいも入り玉村野菜たっぷりカレー、唐揚げ、枝豆、ごはん)


 ジョイキッズキッチンは、玉村町で学習支援をしているJOYクラブが今年5月より開設した食育農業体験のこども食堂だ。
 コロナ禍の厳しい生活は欠食や様々な「こ食」が増え、食費を切り詰めた単品食で済ませるなど子ども達の食生活に大きな影響を及ぼしている。
 食は子どもの健全な成長に不可欠なものであり、小さいころからの食歴は、将来にわたって食生活に影響を及ぼすものである。
 そこで、地域力を活かして地元農家と連携した食育農業体験を行い、身体を動かして疲弊した心を癒すと共に地元食材をみんなで美味しく味わうことで欠食やこ食を防ぎ、食歴を広げて子どもの育ちを支援しようと始まった。
 まずは野菜作りのプロが集まる「たまむら食の探検隊」の協力を得て、じゃがいも作りに挑戦。食を楽しむ探検として一般的な男爵やメークウィンの他、キタアカリ、アンデスレッド、グランドペチカなどスーパーでは見かけない珍しい種類も作った。


 3月に植え付けた種芋は5月の土寄せを経て大きく育った。この日は楽しみな収穫である。
 長靴に軍手姿の親子や大学生ボランティア、町長さんも参加してじゃがいも掘り開始!株元を引き抜くと大きなじゃがいもがゴロゴロと出てきてあちこちから子どもたちの歓声が上がった。
 掘る人、バケツで運ぶ人、蔓を片付ける人などみんなで協力し合っての農作業。
 そのうち、「ああっ!カエルがいた~!」「どこどこっ?」の声。子どもたちの興味はじゃがいもから生き物へ広がっていく。自然の中での体験はこの興味関心の広がりがいい。生きた学習材はどこにでもあるのだ。小さく切った1個の種芋からわずか4ヶ月ほどで十数個の芋が育つなんて農業はなんてすごいのだろう。感動ものだ。
 生産の驚きや収穫の喜び、生き物と遊んだ楽しさを存分に味わったじゃがいも収穫体験。収穫したじゃがいもは好きなだけお持ち帰りで食料支援にもつながった。
 公民館の調理室では、管理栄養士さんたちが収穫したじゃがいもや玉村野菜、食肉学校から頂いたお肉などをたっぷり使って学校給食でも人気の玉村カレーを作っていた。唐揚げ、ポテト、枝豆も入って栄養満点である。



 コロナの影響で一緒に食べることができないため、この日はお弁当にして配られた。気持ちの良い汗を流した後、みんな一緒に食べられないのは残念だったが、持ち帰った玉村カレー弁当は絶品の美味しさだった。

 場所:玉村町箱石公民館
 日時:奇数月第2日曜日 10:00~12:30
 定員:子ども20名くらいとその家族
 費用:無料
 予約:E-mail joykids354@gmail.com

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