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 第74号(全16ページ)からの転載です。

パートナー通信

パートナー通信タイトル
2018年7月/No.74(通算90号)


 世話人会だより 

今思うこと これからやりたいこと
清 水 秀 俊 

 相変らず、いろいろな団体と関わっていろいろな活動をちょっとずつ(やや中途半端?)行っているというのが現状です。しかしこれからは、副代表の石橋峯生さんが指摘してくださったように、「子どもの権利委員会」の活動をいろいろな活動を集約するものとして、言い換えるといろいろな活動の軸として位置づけて活動していきたいと思っています。
 世話人会は、私にとってまさに学びの場です。子ども食堂や学習塾の取り組み、「子どものけんりカルタ」の実践、保育園での実践、少年少女センターの活動等々について、世話人の方がたが生き生きと語ってくれます。還暦を過ぎた私ですが初めて知ることも多く、かけがえのない学びの場となっています。改めて世話人の方がたに感謝申し上げます。
 ただし、このまま感謝して終わりにしたくありません。私の方からも何か発信していきたいと思っています。私はこれまで知的障害の子どもたちの教育に携わってきました。そして今も、初任者研修後補充の非常勤講師として県立伊勢崎特別支援学校に通っています(年間14~15日だけですが)。さらに来年度から、ある大学で「特別支援教育の概論」の非常勤講師を勤める予定です。(どの教科の教員免許を取得するにも、特別支援教育の単位を取ることが必要になったそうです。)ですので、特別支援教育についての現状や課題、障害児・障害者の権利や生活をめぐる諸問題などについて、調査して報告していきたいと考えています。

 手元にあります『みんなのねがい』(全国障害者問題研究会発行)の7月号に、「特別支援教育の現在」という特集が載っています。その中からいくつか紹介させていただきます。
 埼玉の30代の特別支援学校教員は、「年を重ねるごとに子どもたちのことを語るよりもパソコンに向かったり、会議をしたりする時間がぐっと増えてきました」とのべつつ、「そうはいってもこの仕事は子どもの笑顔のためにがんばれるやりがいのある仕事です」、「これからも、自分の力量を高めながら同僚とともに子どもの笑顔のためにかんばっていきたいと思います」と述べています。
 また、群馬の特別支援学校教員のYさん(子どもの権利委員会の会員でもあります)は、数年前の職員会議で主任が、個別の指導計画の目標や評価について「今までのようなあいまいな目標ではなく、具体的で客観的に評価できる目標を立ててください」と提案してきたので、「子どもたちを評価するのに客観的なんてあるんですか。子どもを数値で評価していいんですか。これまで先生たちが苦労して子どもの心の動きまで見てきたのに、それをあいまいだからダメと言ってしまっていいのですか」と反論したと述べています。そして、「「楽しい授業」を進めることが、本当の「特別支援教育」を切りひらく一歩になるにちがいないと思いながら毎日の授業を大切にとりくんでいきたい」と述べています。
 これらの手記からも、特別支援教育をめぐる厳しい状況やその中にあって子どもの笑顔のために奮闘している教師の姿を垣間見ることができますが、私としては、群馬の特別支援教育をめぐる具体的な状況を少しずつでも伝えていきたいと考えています、会員のみなさんからの情報もお待ちしています。 子どものカット よろしくお願いいたします。


群馬子どもの権利委員会
〒371-0026 前橋市大手町 3-1-10 教育会館3階
Fax 027-235-8876

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