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基礎報告書パートナー通信アンケート総会その他

 第54号(全16ページ)のからの転載です。

パートナー通信

パートナー通信タイトル
2013年7月 /No.54(通算70号)

2013年度「総会」(第一部)報告

 2013年5月18日(土)、群馬県男女共同参画センターにて2013年度「総会」(第一部・議事、第二部「公開シンポジウム」を開催しました。第一部の議案書から概要を報告します。

2012年度・活動のまとめ(概要)

1 2012年度「総会」第二部企画『おもしろ漢字講座』
 子どもの「学びの権利」を考える集いとして、『おもしろ漢字講座』を西川圭一先生(高崎市立浜尻小学校教諭)に、ワークショップ形式で講演していただきました。漢字という奥深い文化とそのおもしろさを、楽しいお話や練習法で親子共々体験できました。子どもの権利条約28条「教育への権利」、同29条「教育の目的」を大切にするとはどういうことかを考える機会をいただきました。

2 県内市町村「子どもの権利アンケート調査」結果を踏まえた自治体訪問と懇談・意見交換会
 2011年度は県当局前橋市藤岡市を訪問しましたが、2012年度は、高崎市、安中市、沼田市、太田市、伊勢崎市を訪問しました。懇談の共通テーマは、「条約・勧告の広報や職員の研修、子どもの意見表明と社会参加、子どもの貧困と家庭での虐待、学校などでの「いじめ」・「体罰」・人権侵害の救済・子育て支援、放射能対策」などでした。どこの話し合いも率直に発言しながら互いに相手から学ぼうとする姿勢が感じられ、実り多いものとなりました。

  • 2012年7月19日(木)高崎市訪問:市側からは福祉部子ども家庭課長、教育委員会学校教育課長、同青少年課長をはじめ7人が出席、子どもの権利委員会からは世話人6人と地元保育関係者4人が参加しました。
  • 2012年8月30日(木)安中市訪問:市側からは保健福祉部長、保健福祉部子ども課長、同課子ども育成係長、教育委員会教育部長の4人が出席、子どもの権利委員会からは世話人5人と地元の母親2人が参加しました。地元の参加者から、児童館の設置、図書館の蔵書や運営などについての要望もだされました。後日、安中市の会員が中心になって再度市への質問を提出するなどの取り組みが続けられています。
  • 2012年10月18日(木)沼田市訪問:市側からは健康福祉部子ども課長、子育て支援係長、教育委員会学校教育課長、社会教育係長をはじめ7人が出席、子どもの権利委員会からは世話人5人が参加しました。
  • 2012年11月22日(木)太田市訪問:市側からは福祉こども部長、福祉こども部こども課長、教育委員会教育部長、学校教育課長をはじめ5人が出席、子どもの権利委員会からは世話人5人が参加しました。
  • 2013年1月24日(木)伊勢崎市訪問:市側からは市民部人権課長、人権啓発係長、福祉部児童家庭課長、子育て相談センター係長、教育委員会学校教育課長、健康教育課長をはじめ8人が出席、子どもの権利委員会からは世話人6人と地元の会員1人が参加しました。

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3 リーフ『こどものけんりじょうやく』および『子どものけんりカルタ』の改訂

  • リーフ『こどものけんりじょうやく』:「子どもの権利条約」の条文をわかりやすく言いかえたリ-フレット『こどものけんりじょうやく』の再改訂の取り組みを2011年度から開始し2012年度も継続しました。改めて条約本文の訳文を読み、社会や子どもをめぐる状況の変化をも考慮しながら、リーフレットの内容と文言の検討をすすめました。2012年度末の段階でようやく29条までの検討を終えました。
  • 『子どものけんりカルタ』: 2003年の50音『子どものけんりカルタ』初版以来、2006年にはいろいろなサイズの4種類の「子どものけんりカルタ」ができています。2009年から、「一息で言える、新しい読み札(ショート版)づくり」を進めました。その後、子どもの権利条約に強い関心を持った「次百(つぐも):ペンネーム」さんが、『ショート版』の絵札の制作に取り組み、2012年度末には原案としてほぼ完成に近い段階にまで仕上げたところです。

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4 地域の活動との交流

  •  群馬保育のつどい(3地域会場):2011年8月から「群馬保育のつどい」の県内3地区開催方式が継続されています。以前の1地区開催のときは「子どもの権利分科会」を担当して参加していましたが、現状では分科会を担当することには困難があり、会員・世話人が最寄の地区のつどいに参加して学びを深めています。
  •  よかった会:小学校の読み聞かせの会のつながりから生まれた保護者の会との交流が進みました。『パートナー通信』の「子どもたちのこころ」欄に子どもたちの瑞々しい作文を紹介していただきました。8月には講演会「自分を見つめること」(講師・斉藤一郎先生)に世話人4人が参加し、子どもたちの権利について、具体的な子どもたちについての話から学びました。
  •  道草の会:6月に「道草の会(ひきこもりを考える会)」主催の第5回交流会「家族はどうかかわったら良いか?」が開かれ、2人の世話人が参加しました。25組のご家族が参加してひきこもり傾向にある子ども・孫・甥姪について語り、互いの状況を共有し合いました。
  •  放射能から子どもを守ろう安中の会:東電福島第一原発の事故直後、正しい情報は公開されず子どもたちを通学させたり外出させたりして被曝させてしまったと後悔する母親や放射能の影響を心配する市民が「放射能から子どもを守ろう安中の会」の活動を進めています。保育園の保護者会の開催に向けて粘り強く取り組み、いろいろな立場の人たちが一同に会し意見を交わしました。放射能から食を考えていく中で、「食を見直す」ことの重要性に気づき、ドキュメンタリー「モンサントの不自然な食べ物」の自主上映会を開催しショッキングな現実への認識を新たにしました。
  •  沼田市子育て支援ネットワーク推進協議会:沼田市の行政と地域のNPOやボランティアグループが協働して子育て支援に取り組んでいる「沼田市子育て支援ネットワーク推進協議会」は、お母さんたちが気軽につどい、おしゃべりや情報交換ができるような「ひろば型」の子育て支援といえます。講座「子どもとアレルギー-おそれず、あせらず、悪化させず-」を世話人3人で取材させてもらいました。
  •  子ども日本語教室「未来塾」:伊勢崎市の子ども日本語教室「未来塾」でのボランティア活動にも参加しました。学習のための日本語が難しいため遅れがちになる教科学習への支援も大切な取り組みになっています。「子どものけんりカルタ」の母国語訳に挑戦したり、子どもたちの居場所づくり、多文化共生の地域社会づくりなどの取り組みも続けています。『パートナー通信』で紹介した「Kちゃん」のことから意見表明(自己表現)と結びついた言葉の学びの大切さを再認識しました。
  •  チャイルドラインぐんま:「チャイルドラインぐんま」の電話受け手養成講座の1つとして「子どもの権利条約」の学習が行われました。事務局長が講師として参加し、〔こども+けんり〕についてのアイディア・マッピング、「子どもの権利条約」が生まれてくる歴史、条約の「4つの権利:生きる権利・育つ権利・守られる権利・参加する権利」についてのアイディア・シェアリング、「意見(views)表明権」の重要性などについてのワークショップを行いました。

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5 世話人会・『パートナー通信』の発行・会員拡大など  毎月第二木曜日の午後に「定例世話人会」を開催し、『パートナー通信』の発行・発送のための臨時世話人会を入れて、のべ15回の世話人会を行いました。現在の世話人も個々の活動分野を持ちながらの多忙な状況にあり、世話人の拡充が求められています。
 会報『パートナー通信』を予定通り4回発行し、2012年7月号で50号となっています。地域の多様な活動・会員同士の交流、条約についての学びを深めるなど一層の充実が求められています。
 この2年ほど会員の退会が続いて、2012年度末で300人という状況です。また、会費の納入状況も停滞して来ており、会員や地域のさまざまな要求・課題に答えられる活動内容を作り出しながら会員の拡大をすすめることが求められています。


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