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 第87号(全8ページ)からの転載です。

パートナー通信

パートナー通信タイトル
2022年7月/No.87(通算103号)

報告
群馬子どもの権利委員会
2022年度総会
事務局長 芦田朱乃

 7月3日(日)の午後に、前橋市総合福祉会館で、3年ぶりとなる対面での総会を開催しました。また、同日に2部企画として、「ネット・ゲーム依存とその予防」と題した学習会を行いました。学習会については次の報告記事にゆずり、この記事では総会について報告します。
 参加者は、世話人10名、会員2名と少人数でしたが、事前に11人の会員からハガキでご意見や激励、近況報告などが届きました。特に、近況の中で権利委員会の他に携わっている活動についてお知らせいただき、刺激を受け、もっと交流を深める機会を作りたいと思いました。また、学習会には会外からスクールソーシャルワーカーの方の参加もありました。


議案の討議と採択

 総会の議案は、おおむね、お送りした議案書に記載のとおり承認されました。
 21年度の活動報告と決算・監査報告については議案書のとおりです。2020年から取り組んでいるお米プロジェクトについて、「子どもの食生活や居場所づくりを支えるという点に加え、寄付を通じて子ども食堂と地域がつながるきっかけになれている」「食品ロスをなくすことにもなっていて、よりいっそう未来につながる」といった意見が出され、22年度へのさらなる期待が寄せられました。
 決算では、対面での会議やパートナー通信の発行が少なかったことから、残金(繰越金)が多めになりました。  22年度の活動方針と予算案についても、議案書のとおり承認されました。方針では、これまでの「基本理念」と「子どもの現状や活動経過をふまえて」に加えて、「今年度の活動の重点」という項目を立てました。「…経過をふまえて」では、子どもと子どもの権利に関する重要な諸問題が挙げられていますが、すべてに取り組むことは難しいのが現状です。そこで、それらの諸問題を常に意識するため「…経過をふまえて」の項目を維持しつつ、「今年度の活動の重点」を定めました。
 予算については大変厳しい状況です。21年度に会費未収の対応と会員継続の確認に力を入れた結果、大人会員の数が19人減(総会出欠確認の際のお申し出でさらに12人減)となり、会費収入が15%ほど減少する見込みです。一方、各種値上げの影響で通信費と事務所借用謝礼が増額になりました。また、2年後にひかえた国連子どもの権利委員会への市民サイド報告の作成を見据えて、世話人会の活動も以前のように活発化させていきたいと考えており、そちらでも支出が増えることが予想されます。会員のみなさんからの会費やカンパを上手に使うと同時に、新規会員の獲得に力を入れていく必要があります。
 22年度役員案については議案書の提案に訂正があります。群馬子どもの権利委員会と関係の深い保育センターから選出され世話人を務めていた大前ちえりさん(コスモス保育園)が退任され、新たに神戸かおりさん(おひさま飯塚保育園)が選出されました。
 また、長年世話人として活躍してくださった河嵜清松さん、藤井幸一さんが世話人を退任することになりました。藤井さんの退任により組織部長が空席となったため、世話人全員で、新会員獲得によりいっそう意識的に取り組む必要があります。会員のみなさんも、子どもの育ちやくらし、保育・教育、子どもの権利に関心のあるお知り合いに広げていただけると幸いです。

(※学生会員(年会費500円)、団体会員(年会費2,000円)も新設しました。ご興味がありましたらお問い合わせください。)

 最後に、新たな世話人として田中友里さんを迎えました。会計も担当していただきます。2部学習会の講師も務めてくださったので、どんな方かは次ページの報告をじっくりお読みいただければと思います。


3年ぶりの対面総会

 2020年、21年と文書総会が続き、久しぶりの対面開催。短い時間でしたが、顔を合わせて話ができることは、それだけで元気をもらえることだと実感しました。それぞれが携わっている活動の内容について紹介し合ったりもして、交流を深めることができました。
 「コロナ禍の2年間で子どもたちはどれほどのガマンを強いられてきたのか」「(2部学習会にも関係のある)教育のICT化やGIGAスクール構想はコロナ禍をむしろ好機と進められたが、子どものことを本当に考えた施策なのか」「一部企業をもうけさせるだけではないのか」「引きこもりやネット依存の現状は、子どもから社会への精いっぱいの拒否反応なのではないか」など、熱のこもった議論が交わされました。  会員・組織については、「約15%にあたる会員から退会の申し出があったのは残念だが、退会を申し出やすい手段があっても85%は継続してくれている」「会費にカンパを添えてくれる人もいる」など、プラスの面に光を当て、会員のみなさんが参加しやすい、参加したくなる活動を目指そうと話し合いました。また、「子どもの権利委員会なのだから、子どもが参加する企画もぜひ」という意見も出されました。

 これからまた1年間、群馬子どもの権利委員会は会員のみなさんと共に歩んでいきます。みなさんが興味を持っていること、取り組んでいること、学習会のテーマに取り上げてほしいことなど、世話人会にぜひお寄せください。その際には、パートナー通信に同封している返信用ハガキや、ホームページのお問い合わせメールなどをご利用ください。お便りをお待ちしています。
 また、2年後にひかえた国連子どもの権利委員会への市民サイド報告の作成に関連して、今年度末ごろから来年度にかけて、子どもと関わる活動をされている方々に活動の内容や子どもたちの様子をレポートしてくださいとお願いしていきます。今はまず頭の隅に置いておいてください。詳細が決まりましたら、また発表・連絡させていただきます。
 それでは、今年度もよろしくお願いいたします。


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