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 第82号(全16ページ)からの転載です。

パートナー通信

パートナー通信タイトル
2021年2月/No.82(通算98号)

〔2021年最初のパートナー通信によせて、年頭のご挨拶〕
誠実に応答すること
代表  加 藤 彰 男

 遅ればせながら2021年の年頭のご挨拶を申し上げます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
 会報『パートナー通信』No.82を1月に発行する予定でしたが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大のため1か月遅れで皆さんにお届けすることになってしまいました。心よりお詫び申し上げます。

  COVID-19の拡大によって日本の福祉・医療・教育など人々の「Careケア」に関することが新自由主義の仕組みや政策によっていかに切り捨てられて来たかが誰の目にも明らかになりました。今号でもCOVID-19の拡大が子どもたちにどのような影響を及ぼしているか報告してまいります。
 格差社会のいっそうの深刻化は子どもたちの食の生活にも大きな影を落としています。「子ども食堂」の皆さんと昨年11月にスタートさせた「お米プロジェクト」には私たちの期待を大きく上回る深いご理解と多大なご支援をいただいております。ご支援をいただきました皆様に心より感謝申し上げます。

 さて、群馬子どもの権利委員会は今年設立28年目を迎えました。委員会の足跡を辿ろうと『群馬子どもの権利委員会 会報No.1(1993年2月)』を開いてみました。設立当初は、会員や市民・子どもたちが集う場そのものを「子どもの権利委員会」と称して、年4回も開催していました。『会報No.1』はその「第1回群馬子どもの権利委委員会」の報告特集でした。「指導・治療の名の下に人格までゆがめられる子ども達」「実父を刺殺した高校生A子の場合」「教師による暴力の現場で、暴力に反対した」「文化祭と生徒指導」「子どもたちの頭髪自由化のたたかい」などの克明な報告があります。なによりも子どもたちの事実を共有し、子どもたちの事実に基づいて解決策を探るという活動スタイルは設立のときから大切にされてきたことと分かります。

 『会報No.1』に掲載されていた世話人一同からの呼びかけを紹介します。

委員(会員)は、自分の意見を 自由に、積極的に 表明してください
 この会報に掲載される個人の意見は、そのひと個人の意見です。どなたも自由に発表できます。権利員会、もしくは世話人会としての統一見解ではありません。統一見解は十分討議してから権利委員会名、世話人会名で発表します。委員(会員)は、自分の意見を自由にこの会報に発表できます。匿名希望の方は、その旨を予めおっしゃってください。ほかの人の意見は意見として尊重してください。自分とは違った意見にこそ耳を傾けましょう。わからなかったら質問し、話し合ってください。(中略)みなさん、こんな約束の下に会報に遠慮のない意見を発表しませんか。また、子どもの人権・権利にかかわる情報をお寄せください。
 子どもの権利条約12条は「子どもの意見表明権」=「意見に耳を傾けてもらえる権利」の尊重についてですが、子どもも大人も、互いに自由に思いや願い、疑問や意見を述べ合い、それに誠実に応答し合う関係づくりが、いま、日々の生活はもとより、社会的Careの、そして政治の分野でとっても大事だなと思っています。


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