パートナー通信
2017年7月/No.70(通算86号)
2017年度 「総会」 の報告
第一部 議事
6月10日(土)、群馬県生涯学習センターで2017年度の「総会」を開催しました。提出された「議案」はすべて承認されました。「議案書(決定)」をお送りします。
【活動方針に関わっての討論から】
- ご飯もたくさん食べられ、いっぱい遊んで、楽しい毎日を過ごしている。いろいろな行事も作り出している。(つくし保育園)
- 外遊び、キャンプ、青空教室、ハイキングなどの活動をしている。以前と比べるとお友だちを誘い合って参加する子が減ってきている。子ども同士で触れ合う遊びをたくさんやる。最初は尻ごみしてなかなか輪に入れなとか、体に触られるのを嫌がる子もいるが、慣れてくると思いっきり元気に遊べる。子どもの本質は変わっていないが、取り巻く環境の変化を感じる。(少年少女センター)
- 他のママや子どもたちを集めて一緒に、ということがなかなかできない。何かあったどうしよう、自分の子どもを守らなくては、ウチの子はちゃんと立派な人にしなくては、といった思いが先にあってママたちは孤立化しているのではないだろうか。
- 子ども食堂という新しい活動が、単なる「施し」ではない取り組みとして作られてきている。保育の仕事でも子ども食堂の仕事でも、そこに子どもの権利条約の理念がしっかり入れば、子どもたちはもっと幸せになれる。
- 大人たちの温かい思いを大切にしたい。それを子どもの権利と結びつけて捉えていくことが大切ではないか。
- 子どもをとりまく状況の変化、日常の生活とそれをとりまく環境が大きく変化していることをもっとしっかり掴む必要がある。
- 方針の具体化をどうするか。現実に向かい合って、子どもたちの状況を生で見て、現場に出していく行動を考えたい。
第二部 共同企画
「子ども食堂」と子どもの育ち
2015年度の総会・第2部企画で「子どもの貧困対策と学習支援」の問題を取り上げて以来、3回にわたってシンポジウムを継続開催して、学習支援に取り組む多くのNPOやボランティア団体が集い、県や市町村の行政担当者も参加して、成果とこれからの課題を明らかにしてきました。
その中で、子どもたちの「食」の問題がさまざまな場面で指摘されていました。子どもの成長・発達にとって、「食べること」は欠かすことのできない基本的な権利であり、今年度の総会第2部企画では「子ども食堂」の取り組みを取り上げることにしました。今日の政治・経済がもたらす構造的な「格差と貧困」が子どもたちの生きる権利を脅かしている実態を明らかに、地域でのさまざまな取り組みの交流をすすめることができました。参加した皆さんの報告や発言をダイジェストして紹介します。