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 第78号(全16ページ)からの転載です。

パートナー通信

パートナー通信タイトル
2019年7月/No.78(通算94号)


 世話人会だより 

「初めての尾瀬へ」
大前ちえり 

 コスモス保育園の年長・らいおん組は尾瀬へ出掛けた。行く前に、保護者のお父さんに「尾瀬」の話をしてもらい、 「尾瀬」はみんなが大切に守っている場所、ということを知った。
 当日の鳩待峠、バスから降りるとその冷やりとした空気に、まわりの緑に、少し低い雲に「尾瀬」を体で感じた。「わぁ!」子どもたちを迎えてくれたのはイワツバメ。あちこちに飛び交う姿は「ようこそ、らいおん組さん!」と歓迎してくれているようだった。
 自分のリュックから、なくさないように持ってきたトイレチップの百円を出しトイレに入る。この百円の大きさをいつかわかってくれるといいな…。
 靴の裏の土をマットに擦って落とし、尾瀬 国立公園へ。いつもの散歩の延長?! で子どもたちは、石のゴツゴツしたところも木道も元気いっぱい歩く。「これはユウレイソウだよ」と案内役のお父さんが教えてくれる。「ユウレイソウだって!」「これがユウレイソウ」と、列の真ん中、後ろを歩く子どもたちが伝言ゲームのように伝えていくのが面白い。
 「いた!」と今度は子どもたちが発見!尾瀬の大きいカタツムリだ。その大きさに歩くのをやめ、それを囲むようにみんなが集まってきてじっと見る。

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 そして次に待っていたのは…なんと、木道にクマの足跡!!それもさっき湿原からあがってきたような濡れ具合に大人はヒヤッと背筋が凍る。「大丈夫。この鐘を鳴らすとクマが逃げていくんだって」そう言うと、ちょっとホッとして一人ずつカーン、カーンとクマよけの鐘を叩いてまた前へ進んで行く。  一日尾瀬にいると、陽が差し急に暑くなり一枚脱ぎ、と思えば灰色の雲がサーっと流れ込んできてポツポツと雨模様。そんな忙しい天気の変化は、涙することがあっても、楽しいことをすぐ見つけクルクルと表情を変える子どもたちと似ている。ただ子どもの凄いところは、大人がその先の面白いことを、豊かさを、きっかけをつくってやると、自分でその次の一歩を踏み出していく力を持っているところだ。
 さあ、夏だ! 
 子どもたちと何をしよう!!


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