資料・報告書>パートナー通信

トップへ
基礎報告書パートナー通信アンケート総会その他

 第71号(全16ページ)からの転載です。

パートナー通信

パートナー通信タイトル
2017年10月/No.71(通算87号)

地域の活動紹介―②
それぞれの君と私の未来に
こども応援楽団『こども魂』 歌とギター
みんなのいばしょ 「あつまれ前橋スポット」
清水 紅(しみず べに)
やっぱりこどもが好き

 2017年2月から(こども食堂)みんなのいばしょ「あつまれ前橋スポット」が徐々に回り始め、走りながら考える日々を送っている。仕事を、音楽活動を、習い事をしながらの「あつまれ前橋スポット」の創世記時代。自分の中の「面倒くせえ」や「あったま来る」を乗り越える原動力はなんなんだ?「こどもの未来に役に立ちたい!」湧き上がる気持ちはどこから来るんだ?そうだ。私はやっぱりこどもが好きなんだ。

「広がれ、こども食堂の輪!」
全国ツアーinぐんま

 2017年9月10日(日)群馬県社会福祉総合センターにおいて「広がれ、こども食堂の輪!」全国ツアーinぐんまが開催された。司会はフードバンクの高橋歩さん、講師は社会活動家で法政大学教授の湯浅誠さんであった。
 また、県内の子ども食堂の5団体が活動を各々紹介、報告していった。(以下)

  • 高崎子ども食堂
  • ひだまり子ども食堂実行委員会
  • あかるい未来ネット
  • (福)みどの福祉会「まんまる食事会」
  • 大泉町役場

 私たち団体からは4名が参加した。湯浅さんは軽快な語り口で重い話を実例もあげながら分かりやすく解説、そして疑問を投げかけていく。具体的には教育機関や行政との連携のあり方、ボランティアの確保や各保険加入問題など、運営上の課題が話し合われた。市町村、県教育委員会、社会福祉法人など、いろいろな角度から意見が出た。新しいことにどう対処して良いかまだわからない、が正直なところとの印象を受けた。
 講演の中で、現代の貧困の定義は経済困難を背景とした人や社会とのつながりの消失、それに伴う自信の喪失、つまり、お金、つながり、自信、この3つがないことを貧困と呼ぶのである、との話には私だけではなく誰もが納得させられた。
 こども食堂5団体の実体験は興味深く、右往左往している私たち団体にとって大変参考になるものであった。「こども食堂」とは一体何だ?と言われる時から活動を始めているみなさんのご苦労がうかがえる。食事だけでなく教育や文化までを引き受けている各々団体のやり方はそれぞれに素晴らしい。こどもとの小さなやりとりや発見に大きなやりがいや幸せを感じでいる。ブームで終わらせてはならない活動なのだ。後半の質疑の中での「こども食堂をやりたくても、実績のない団体には場所をかしてもらえない。実績を作りたくても場所がかりられないことには動きが取れない。」それは私たち団体のジレンマそのものだ。自分たちで動くしかない。なんとかするしかない。壇上の彼らはそうしてきたのだろう。大泉町役場の「各地域行政機関はもっとこども食堂の活動に積極的に関わってほしい」は皆の心からの叫びに聞こえた。

クリックすると、このページの先頭へ移動します。
こども応援団『こども魂』

 私のライフワーク、ギターと歌を担当している、女性2人ユニット、こども応援団『こども魂』について紹介したい。  2012年、こども応援団ユニット『こども魂』を金澤知子と結成。オリジナル曲を基本に演奏している。「こどもを、いじめで被害者にも加害者にもしたくない」と本気で考え学童クラブや児童施設を中心に音楽ボランティア活動、及び、多数ライブに出演している。また、大人に向けた、「こどものうた」作りも目指している。
 見知らぬ人の善意と思いやり、地域の力によってこどもは育っていくもの。それなら私たちにも出来ることがある。社会や身の回りに問題意識を持ち行動する「音楽での子育て」、それが私たちのやることだ。
 変わり続ける経済状況と家庭や社会環境の中、こども達が抱える問題に答えること、何よりもこども達を支える曲を演奏するのがこのユニットの目的だ。私達が大人の役割を果たせるのはこどもの心に寄り添う音楽を作り上げる事だと感じている。たくさんの大人が「あなたの問題を解決したいと思っているよ、生きる道はいくつでもあるんだよ」と考えている、と伝えたい。目まぐるしく移り変わる世の中だが、それでも「平和な未来と素晴らしい世界を作るために私たちの力を使う」と決心している。私たちに確かなのは音楽が世界をつなぎ、人を励まし、癒し、幸せにする力があるということだから。『こども魂』のモットーは「音楽はいつも君の味方だ!」そして、音楽は明日へ繋ぐ大きな架け橋なのだ。スットコドッコイな私たちだって大丈夫、見て!こんなに楽しく生きているよ!

こども応援団ユニット『こども魂』写真
きみのこと
1. 窓を開け空を見て 真っ青な広い空
お日様も見ているよ きみのこと きみのこと
どんなに悲しい時も 真っ青な広い空
いつも誰かが今も きみのこときみのこと
知りたがってる 分かりたがってる
見守っている お日様のように
2. 窓を開け空を見て どこまでも続く空
星空も見ているよ きみのこと きみのこと
どんなにつらい時も どこまでも続く空
いつも誰かが今も きみのこと きみのこと
気にかかってる 分かりたがってる
見守っている お星様のように
3. 窓を開け空を見て かぎりなく高い空
三日月も見ているよ きみのこと きみのこと
どんなに孤独な時も かぎりなく高い空
いつも誰かが今も きみのこと きみのこと
4. 窓を開け空を見て 誰のものでもない空
誰かが見守ってる きみのこと きみのこと

クリックすると、このページの先頭へ移動します。
キッズカフェ 2017年8月18日(金)

•こども17名
•ボランティア 合計14名
•見学 4名
① 勉強
② ランチ
③ ギター演奏、イントロ当てクイズ
④ 早口言葉
⑤ 「こども魂」 演奏とみんなで歌おう
⑥ 漢字読みクイズ
⑦ 読み聞かせ3冊
⑧ 英語メモリー、前橋ペアカードゲーム
⑨ 景品交換タイム

キッズカフェの写真1

 たくさんのボランティア(会員以外の方も自発的に)が集まってくれたことに喜びと驚きがあった。また、指示をしなくても各々できることを自然にやってくれる、経験豊富さんたちはなんとも誠に頼もしい。
 小学生以下、中学生も参加あり。皆、自分の宿題、勉強を真面目に取り組んだ。ランチの後の盛りだくさんなプログラムは、みんなで参加する。クイズに正解するとくじ引きができ、最後に様々な景品が当たる、という仕組みとなっていて、こども同様、大人にも当たった。帰りには、フードバンク前橋からのお菓子もお土産にもらいこどもたちは大興奮だった。
 「帰りに父母から次回の予定を聞かれた、やってよかったね」とボランティアの女性が笑顔で話していた。私たち、会の大きな目的の一つはボランティア皆の喜びだ。
 炊飯器を持ち込み作ったおむすびを一緒に食べる、それだけの事だったのだがとても一体感があり、心から楽しく美味しく思えた。男女、年齢、様々なバックグラウンドを超え一つの目的に向かい、それぞれが協力し合い、分け合い、笑いあえる時間、場所を共有したと感じた。これこそが私たち、「あつまれ前橋スポット」のあるべき姿ではないのか。 居場所ではないか?

キッズカフェの写真2

 今回は、もし、自分が子どもだったら、「こんな企画なら遊びながら、面白く勉強もできちゃう、であろう」食育と教育と笑いのある居場所を具現化、現実化したテストパターンであったかも知れない。反省するところは良く考えて善処し、真摯な気持ちで、次世代に「無理なく、自分達らしく、何ができるか」を、楽しく進めて行こうと思う。私たちの(こども食堂)みんなのいばしょ活動はまだ始まったばかりだ。けれど、あれやらこれやら、そんなこんなが有意義に働き、子どもたち、それぞれの君と私の未来に一つでも、何か役にたてたとすれば、それこそが本当に面白い。



クリックすると、このページの先頭へ移動します。
inserted by FC2 system